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hirosanote’s blog

検証環境の構築手順やネットワーク機器のテスト結果、関連する事について記載します。このブログは個人で行っており、所属する会社とは関係ありません。

ロードバランサベンダーと機能の変遷

現在、数多くのロードバランサベンダーが存在しますが、ロードバランサが誕生したのち、そのベンダーがどのように変遷し、機能が進化してきたのか調べてみました。

 

ロードバランサベンダーの歴史

- 1995年 Zeus Technology設立。2004年にロードバランサプロダクトをリリース。2011年にRiverbedが買収。2015年にBrocadeがRiverbedからZeusを買収。

- 1996年 CiscoがロードバランサプロダクトのLocalDirectorをリリース。買収したNetwork Translation Incの技術がベース。

- 1996年 Alteon Networks設立。2000年にNortelが買収。

- 1996年 F5 Networks設立。

- 1996年 Foundry Networks設立。2008年にBrocadeが買収。

- 1996年 HolonTech設立。2000年にCyberIQsystemsに社名変更し、その後倒産。

- 1997年 ArrowPoint Communications設立。2000年にCiscoが買収。

- 1997年 Radware設立。2009年にNortelが買収したAlteonを買収。

- 1998年 Coyote Point Systems設立。2013年にFortiNetが買収。

- 1998年 NetScaler設立。2005年にCitrixが買収。

- 2000年 Array Networks設立。

- 2000年 Redline Networks設立。2005年にJuniperが買収。

- 2004年 A10 Networks設立。

 

ロードバランサは、1996年にCiscoから誕生し、同じ年に多くのベンダーが設立されています。この時期の日本のインターネット関連会社、サービスの状況について調べてみました。

1996年

1997年

1999年

 

この当時は、インターネットへの接続が普及し、そのインターネット上でビジネスを目的としたサービスが多く開始されることに伴い、多くのクライアントアクセスの負荷を分散し可用性のために、ロードバランサが必要とされました。

当初のロードバランサのセッション維持方法は、IPアドレス、ポート番号を元に同じクライアントは同じサーバへ分散する方式でした。しかしながら日本で多くのユーザーが使用したNTTドコモiモードは、IPアドレスによってパーシステンスが行うことができず、多くの商用サイトで問題が発生しました。iモードサービスは、プロキシサーバを経由してインターネットに接続を行っており、クライアントのリクエスト毎に使用されるプロキシサーバが異なることによってIPアドレスが変更されるため、セッション維持が出来ません。しかも、iモードブラウザはクッキーが使用できないため、クッキーパーシステンス方式も使用できません。この問題を解決したのが、2000年にF5 Networksが発表したURLによるパーシステンス方式で、URLに埋め込まれた携帯電話の識別子を使用しました。ロードバランサはパケットベースのL4-SLBではなく、HTTPベースのL7-SLBが重要となり、スイッチ型からプロキシ型に移行されてきています。

 2000年に設立されたArray Networksは、プロキシ型のロードバランサで、負荷分散機能のほかに、SSLアクセラレータ、キャッシュ、ファイアウォール、コネクション集約機能を持った統合型のアプライアンスをリリースし、複数の機器を経由することによる遅延、障害解析の複雑さを解消し、パケットの分散の他に、SSLオフロード、TCPオフロードをロードバランサが行うようになりました。

 現在のWebサイトは、HTTPから常時SSLが推奨されており、ロードバランサのSSL機能が、重要になってきています。